Skip to content

300系新幹線が来年12月末で引退

1992年に「のぞみ」としてデビューし、その後東海道新幹線の主力として活躍してきた300系新幹線ですが、来年12月に引退することになりました。http://otona.yomiuri.co.jp/news/railnews/110830nozomi.htm

300系新幹線は1990年に試作車が誕生、最高速度270km/h運転を行い東京~新大阪間を2時間30分で結ぶことを念頭に置いて開発されました。

この車両の話は当時私が通っていた小学校の壁にはられたニュースにも出ており、今までと全く違うデザインの新幹線に強いインパクトを受けたものです。当時の鉄道雑誌にもその時の主力であった100系とは打って変わった設計思想に未来を感じたものです。

そして1992年に定期列車として運転を開始します。その時は東京~新大阪間の「のぞみ」が早朝夜間に1往復ずつ、「ひかり」として昼間に1往復というスタイルでした。その後1993年に「のぞみ」が1時間ごとに増発・博多駅まで延伸され、さらに「ひかり」「こだま」にも進出していきます。

東海道・山陽新幹線の車両はその後300km/h運転を実現した500系、高速性能を保ちつつ車内の居住性を改善した700系、そして車体傾斜装置を設置しさらなるスピードアップを実現したN700系と進化していきます。

現在ではすっかり270km/hでの運転が当たり前となった東海道新幹線ですが、その道筋をつくったのは300系でした。T車の比率が多いことから0系や100系のような山陽「こだま」への転用は行われず、16両編成のまま廃車になります。

この車両がなければ現在の東海道・山陽新幹線の発展もなく、東京から関西・山陽方面へは航空機利用がもっと多くなっていたことでしょう。今までお疲れさまでした。