Skip to content

JR昼行急行消滅へ

JRの昼行急行が、いよいよ消滅することになりました。最後まで残っていた急行「つやま」が快速に格下げされることになったためです。
http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200811010100.html

 この急行「つやま」は津山線の岡山と津山を結ぶ列車で、岡山県の県庁所在地となる岡山と岡山県内陸部の中心都市津山を結び、岡山で新幹線と接続することで東京や大阪からの利便性も図っていました。大都市私鉄の急行とは異なり、急行料金が必要で、岡山~津山間を乗車する際には運賃の他に730円を支払う必要がありました。
 一方で、津山線には「つやま」同一の車両を使って快速「ことぶき」が頻繁に走っており、こちらを利用すれば料金が不要という状態でした。したがって、「ほとんど変わらないのに急行料金を徴収される列車があるのは問題がある」という意見も多く、そのため今回快速に格下げされることになりました。

 かつては特急を補完する存在として全国各地に走っていたJRの急行列車。車内設備は普通列車とあまり変わらないボックスシートを使用する一方、普通列車に対しデッキなどの設備をつけて長距離向けにした「急行型車両」という車両を使い、特急列車よりも格安のサービスを提供していたのですが、特急格上げ・快速格下げと高速バスの発展に伴い、その数を徐々に減らしてきました。やがて急行型車両を使う列車もなくなり、「つやま」は快速用の車両を使って運用されていました。

 これにより今後も走るJRの急行列車はは夜行3往復のみとなります。今後残る夜行急行列車は3往復とも新幹線建設予定地を走ることから、新幹線開業によって廃止になることが予想されます。あるいは「夜行」なので新幹線開業を待たずに廃止になることも考えられます。いつまで「急行」という制度が残るのでしょうか。そろそろ制度自体を整理してもよさそうな気もしますが。