山手線6ドア車が引退しました。
1990年以来山手線を走り続けてきた6ドア車ですが、8月末を持って姿を消し全車4ドア車に置き換えられました。
8月の時点で6ドア車を連結した山手線E231系は2編成のみとなっていたこともあり、山手線に乗る際にはできる限り6ドア車の編成に乗っていました。
山手線6ドア車
山手線に6ドア車が登場したのは1990年。まだ205系が活躍していたころです。試作車としてサハ204が登場し、10両編成の中に2両組み込まれています。その後量産車が登場し11両編成化、うち1両が6ドア車という構成になります。
その後横浜線、京浜東北線、総武中央線、埼京線と6ドア車はそのエリアを広げていきます。また、JR東日本以外にも京王線や日比谷線、東急田園都市線にもドアの多い車両が投入されるなど多大な影響を与えました。
山手線では2003年に205系からE231系に置き換えられる際に6ドア車を1編成あたり2両に増やしています。
E231系6ドア車に付けられたステッカー
6ドア車はドア数が多いことから途中駅での乗降時間短縮に貢献しました。また、朝ラッシュ時には座席を収納し立席のみとし、さらなる混雑緩和を図るという施策も行われました。

6ドア車の座席。朝ラッシュ時には収納できるようになっている。
しかし、座席が少なくなるということで、通勤客も減少傾向にある昨今では敬遠される向きもありました。このため、京王線では早々に支線に転用されその後廃車、京浜東北線でも209系からE233系に置き換えらえる際に6ドア車を廃止しています。
山手線でもホームドアが設置されることになり、6ドア対応のホームドアは機構が複雑になることから4ドア車に置き換えられることになりました。そして8月末をもって全車4ドアに置き換えられました。
お別れの日が予め発表されていなかったことや編成全体が置き換えられるわけではないこともあり、お別れ乗車はいずれの日も少なかったですね。
既にホームドアが設置されている恵比寿駅・目黒駅では7号車・10号車へのホームドア設置が始まっているとのことです。6ドア車が山手線から消えたことを象徴する出来事と言えるでしょう。
山手線からは姿を消しますが、東急田園都市線や埼京線・総武中央線・横浜線では今後も6ドア車が活躍していきます。特に東急田園都市線や埼京線は混雑が激しいことから、今後も活躍していくことでしょう。
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