Railway Land

　このベイリゾートは小田急60000系ロマンスカーMSEによる地下鉄～小田急の直通特急列車運転の一環で設定された列車で、年に30回ほどの設定で走っています。GWに運転を開始したのですが、そのときは乗車せず、今回の乗車になりました。

　このベイリゾートは新木場～本厚木を結び、有楽町線・千代田線・小田急線を直通します。有楽町線と千代田線の間は桜田門～霞ヶ関に連絡線が設けられており、有楽町線車両が綾瀬車両基地に入場する際に使用されます。この線路を活用することで、小田急と新木場を結ぶ列車が実現したわけです。
　GPSMap上でも新木場駅あたりにあるアイコンをクリックもしくは下段メニューの「ベイリゾート」をクリックすれば、ベイリゾートに使用される60000系ロマンスカーが写真で出ていることが分かります。GPSで情報を取ってきているので、「実際に新木場駅に小田急ロマンスカーが入っているんだな」ということが実感できると思います。

　新木場駅にもきちんと特急券売機が設けられ、小田急線への特急列車の切符が発行されます。今回は事前に申し込んだ特急券を使いましたが…。ちなみに、乗車券はPASMOも利用できますよ。

ベイリゾート乗車券。「地下鉄新木場」から「本厚木」へ向かう設定。

　実際にホームに降りてみると、「小手指」という西武池袋線の駅の下に「ベイリゾート91号」「本厚木」という表示が出てきています。西武の行き先と小田急の行き先が共存しているわけです。


　小手指行(ちなみに、西武の未更新6000系でした。副都心線開業を控え急激に数を減らしているので、こちらも貴重かも。)が出発した後、いよいよ60000系ロマンスカーが入ってきます。

ベイリゾート入線

　列車の表示を見ると、「ベイリゾート91号」と表示されています。

ベイリゾートの列車名表示

　霞ヶ関駅でスイッチバックすることもあってか、椅子は進行方向と逆向きになっています。慣れないルートを走る列車のため、わざわざ椅子の向きを回転させる人がかなりいるかと思ったのですが、きちんと（？）逆向きに座っている人がほとんどでした。
　有楽町線内は豊洲に停車します。また、信号の関係で桜田門にも停車します。臨時列車扱いのためか、有楽町線内はかなりノロノロ運転です。停車駅を増やしても問題なさそうですが、需要のある駅がいくつあるかは謎です。

　桜田門からはいよいよこの列車の見せどころである、有楽町～千代田連絡線に入ります。この区間で列車はかなりの時間停車します。10分以上停車した記憶があるので、ダイヤを見直せばさらに速くなりそうです。その際は有楽町・千代田両線のダイヤ改正と小田急・西武・東武東上・常磐各停の各線の同時ダイヤ変更が必要になってきますが。また、停車中に連絡線の説明とロマンスカーの宣伝が入っていました。

　霞ヶ関では一旦綾瀬方面ホームに停車後、一旦日比谷寄りに入りスイッチバック、その後霞ヶ関駅に一旦停車して代々木上原方面へ向かいます。霞ヶ関駅は運転停車扱いでドアは開きません。新木場方面の列車も霞ヶ関に停車してスイッチバックする必要があるんだし、北千住発着系統は霞ヶ関に停車しているのだから、ドアを開けてもよいと思うのですが…。

　その後は通常のMSEの列車と同様です。途中、表参道・成城学園前・新百合ヶ丘・町田と停車して本厚木へ向かいます。また、代々木上原駅で乗務員交代のための運転停車があります。

　今回乗車した限りでは、ディズニーランド帰りの子供連れの姿が目立ちました。ある程度定着しているのでしょう。今まで舞浜から小田急線内へ向かうのには新木場でりんかい線に乗り換えるか、東京駅で中央線に乗り換えるかして新宿まで出るのが一般的であり有楽町線はあまり使われないので、この列車を狙ったという人が多いのでしょう。千代田線に入るまでがノロノロだったので、それが敬遠される原因にならなければいいのですが…。

関連ブログ：
「徒然なるブログ：特急ロマンスカー『ベイリゾート』運転開始」http://tsu0zu0.blog21.fc2.com/blog-entry-8.html；ベイリゾート初日の光景が詳しく描かれています。

関連動画：
「YouTube：小田急ロマンスカー MSE ベイリゾート90号 一番列車」http://jp.youtube.com/watch?v=hpDLik2jPC4；新木場行きベイリゾート一番列車の流れがわかる動画になります。