航空機の概念を変えた「A380」
今日は赤坂でやっていたシンガポール航空「A380」の展示会に行ってきました。
http://www.singaporeair.co.jp/a380/
私自身は鉄道やバスが中心で飛行機にはあまり乗らないし、鉄道やバスほどの関心は持たないのですが、今回の「A380」だけは別でした。
シンガポール航空A380の機内の写真を見た瞬間に「これは今までの飛行機にない機内だ!」という気に誘われました。とはいえ、シンガポールに行く機会なんて全然ないし、金も非常にかかりそうなので、今回展示会に行ってみようということになりました。
これがA380飛行機の模型です。展示会と言っても実物が展示されるわけではなく、「A380とは何か」「シンガポール航空のA380の機内にはどんな設備が備わっているか」ということに重点が置かれたものとなっており、実際の座席が展示されていました。
まずエコノミークラスです。
見た感じは普通のエコノミークラスなのですが、快適に過ごせるように頭の部分にクッションが備わっており、これを上に移動したり端の方を顔に寄せたりすることができます。また、TVのようなものが座席に備わっているのがわかるかと思うのですが、これが総合的なエンターテイメント仕様となっており、映画を楽しんだり、ゲームを楽しんだりすることができます。また、私が以前乗ったことのある飛行機よりも横幅が少し広いのも実感できました。
次はビジネスクラスになります。
一般に言われているビジネスクラスよりも座席幅が広いという印象です。並んでいる間に大人2人が座っているのも目撃しました。それが可能なほど余裕があるということです。実際に座ったときに「シートベルトがゆるゆるにならないか心配」と思ったのですが、実際は右端の方に座るのを前提としており、シートベルトは端っこよりも中央寄りから出ているので、その辺りは心配要りません。一見勿体ないような感じもしますが、シートベルトをしていても体を中央寄りに寄せることは可能で、ゆったりと座ることができます。もちろん、リクライニング角度は十分とられており、リクライニングしてみると「フルフラットベッドじゃなくていいんじゃ…」って思えるほど快適です。
また、写真には写っていないのですが、座席の前には飲み物専用のテーブルのほか、鏡や小物入れも入っており、スペースを積極的に活用しています。また、ディスプレイはエコノミーのものよりもかなり大型になっており、スペースの分大画面にできているという感じです。
ビジネスクラスをベッドにしてみるとこんな感じです。
ベッドにした状態のシートにも横になってみました。このビジネスクラスでは体を斜めにして寝ます。最初はあまり慣れないかもしれませんが、実際に寝てみるとこの形が合理的なことに気づきます。私が寝たときも上下にかなり余裕がありましたし、太っている人でもかなり楽そうです。そこらのベッドよりもずっと広くて寝やすそうに感じます。
ここで真打ちのスイート…、とはいかず、アンケート・クイズのブースに移動します。スイートは待ち時間が異常に長いので後回しです。アンケートを見た際に知っている航空会社に○をするところがあるのですが、実際にやってみると知らない航空会社もちらほら。その後クイズに挑戦。座席数を答える問題で正解を見事に当て、景品をゲット!景品はA380のカバンと帽子でした。
そしていよいよスイートです。スイートは「ファーストクラスを上回る」という触れ込みとなっており、シンガポール航空A380の目玉ともなっています。スイートは1時間待ちになります。スペースが大きいからなのか、座席状態とベッド状態の2種類は設置できず、ベッド状態のみの展示となります。座席状態は写真での説明となりました。
御覧の通り、個室構造になっています。天井は開いていますが。鉄道車両ですら個室が少なくなった現在ではかなり画期的に見えます。中に大画面のディスプレイが備わっているのもわかるでしょう。角度を変えてみましょう。
座席と独立した完全なベッドが構成されています。また、枕や毛布などもビジネスクラスのものとは大幅に異なり、本格的なものが使われていることが分かります。このベッドは普段は壁側に折りたたまれており、これを客室乗務員の方が引き出すことでベッドにしていきます。実際にベッドの上に座ってみるとかなり弾力があります。
ちなみに、座席はベッドの下にちゃんとあります。ベッドモードのときはたたんでしまいます。
ドアやブラインドを閉めて個室状態にすることができます。とはいえ、航空機内ということで、安全面からドアに鍵をかけることはできません。ですが、合図をすることで離着陸時以外に客室乗務員の方が開けてしまわないようにすることができます。
実際にこれに乗ってしまうとドアを閉め寝ながら映画を見て移動できるということで、時間を忘れて気がついたら着陸寸前ということになってしまいそうです。それだけ快適なものになっているのでしょう。これを見るとやはり「いくら椅子を寝やすいように改良しても、やはり独立したベッドの方が快適に眠れるんだな」ということが実感できます。
国際線航空機というのは他の交通機関に比べて乗っている時間がどうしても長くなってしまいます。そこで少しでも機内を快適に過ごせるように航空業界は工夫してきました。私も海外へ行く飛行機に乗った時は狭い座席の中に押し込まれて「いつ着くのだろう」と思ったものです。
ですが、航空機という空間の特性上、どうしても制約を受けてしまいます。A380は総二階建て構造にしたとのことで、これにより機内の制約を大幅に解消しました。これにより、このような今まで考えられない座席や個室・ベッドが実現できたわけです。
成田~シンガポール線へのA380の就航は5/20を予定しています。乗れる機会は当分ないでしょうが…。
http://www.singaporeair.co.jp/a380/
私自身は鉄道やバスが中心で飛行機にはあまり乗らないし、鉄道やバスほどの関心は持たないのですが、今回の「A380」だけは別でした。
シンガポール航空A380の機内の写真を見た瞬間に「これは今までの飛行機にない機内だ!」という気に誘われました。とはいえ、シンガポールに行く機会なんて全然ないし、金も非常にかかりそうなので、今回展示会に行ってみようということになりました。
これがA380飛行機の模型です。展示会と言っても実物が展示されるわけではなく、「A380とは何か」「シンガポール航空のA380の機内にはどんな設備が備わっているか」ということに重点が置かれたものとなっており、実際の座席が展示されていました。
まずエコノミークラスです。
見た感じは普通のエコノミークラスなのですが、快適に過ごせるように頭の部分にクッションが備わっており、これを上に移動したり端の方を顔に寄せたりすることができます。また、TVのようなものが座席に備わっているのがわかるかと思うのですが、これが総合的なエンターテイメント仕様となっており、映画を楽しんだり、ゲームを楽しんだりすることができます。また、私が以前乗ったことのある飛行機よりも横幅が少し広いのも実感できました。
次はビジネスクラスになります。
一般に言われているビジネスクラスよりも座席幅が広いという印象です。並んでいる間に大人2人が座っているのも目撃しました。それが可能なほど余裕があるということです。実際に座ったときに「シートベルトがゆるゆるにならないか心配」と思ったのですが、実際は右端の方に座るのを前提としており、シートベルトは端っこよりも中央寄りから出ているので、その辺りは心配要りません。一見勿体ないような感じもしますが、シートベルトをしていても体を中央寄りに寄せることは可能で、ゆったりと座ることができます。もちろん、リクライニング角度は十分とられており、リクライニングしてみると「フルフラットベッドじゃなくていいんじゃ…」って思えるほど快適です。
また、写真には写っていないのですが、座席の前には飲み物専用のテーブルのほか、鏡や小物入れも入っており、スペースを積極的に活用しています。また、ディスプレイはエコノミーのものよりもかなり大型になっており、スペースの分大画面にできているという感じです。
ビジネスクラスをベッドにしてみるとこんな感じです。
ベッドにした状態のシートにも横になってみました。このビジネスクラスでは体を斜めにして寝ます。最初はあまり慣れないかもしれませんが、実際に寝てみるとこの形が合理的なことに気づきます。私が寝たときも上下にかなり余裕がありましたし、太っている人でもかなり楽そうです。そこらのベッドよりもずっと広くて寝やすそうに感じます。
ここで真打ちのスイート…、とはいかず、アンケート・クイズのブースに移動します。スイートは待ち時間が異常に長いので後回しです。アンケートを見た際に知っている航空会社に○をするところがあるのですが、実際にやってみると知らない航空会社もちらほら。その後クイズに挑戦。座席数を答える問題で正解を見事に当て、景品をゲット!景品はA380のカバンと帽子でした。
そしていよいよスイートです。スイートは「ファーストクラスを上回る」という触れ込みとなっており、シンガポール航空A380の目玉ともなっています。スイートは1時間待ちになります。スペースが大きいからなのか、座席状態とベッド状態の2種類は設置できず、ベッド状態のみの展示となります。座席状態は写真での説明となりました。
御覧の通り、個室構造になっています。天井は開いていますが。鉄道車両ですら個室が少なくなった現在ではかなり画期的に見えます。中に大画面のディスプレイが備わっているのもわかるでしょう。角度を変えてみましょう。
座席と独立した完全なベッドが構成されています。また、枕や毛布などもビジネスクラスのものとは大幅に異なり、本格的なものが使われていることが分かります。このベッドは普段は壁側に折りたたまれており、これを客室乗務員の方が引き出すことでベッドにしていきます。実際にベッドの上に座ってみるとかなり弾力があります。
ちなみに、座席はベッドの下にちゃんとあります。ベッドモードのときはたたんでしまいます。
ドアやブラインドを閉めて個室状態にすることができます。とはいえ、航空機内ということで、安全面からドアに鍵をかけることはできません。ですが、合図をすることで離着陸時以外に客室乗務員の方が開けてしまわないようにすることができます。
実際にこれに乗ってしまうとドアを閉め寝ながら映画を見て移動できるということで、時間を忘れて気がついたら着陸寸前ということになってしまいそうです。それだけ快適なものになっているのでしょう。これを見るとやはり「いくら椅子を寝やすいように改良しても、やはり独立したベッドの方が快適に眠れるんだな」ということが実感できます。
国際線航空機というのは他の交通機関に比べて乗っている時間がどうしても長くなってしまいます。そこで少しでも機内を快適に過ごせるように航空業界は工夫してきました。私も海外へ行く飛行機に乗った時は狭い座席の中に押し込まれて「いつ着くのだろう」と思ったものです。
ですが、航空機という空間の特性上、どうしても制約を受けてしまいます。A380は総二階建て構造にしたとのことで、これにより機内の制約を大幅に解消しました。これにより、このような今まで考えられない座席や個室・ベッドが実現できたわけです。
成田~シンガポール線へのA380の就航は5/20を予定しています。乗れる機会は当分ないでしょうが…。