Railway Land

119系は飯田線の旧型車両を置き換えることを目的に製造されました。当時の飯田線は80系湘南電車などの「旧型国電」といわれる吊り掛け駆動の車両が多く走っており、それらを置き換えるべく登場しました。
一時静岡近郊に転属した車両もありましたが、基本的に飯田線内で終始活躍し、同線の主力として長く活躍してきました。ですが、313系の増備が進み、また213系の転属もあり置き換えが進み、この度引退となりました。

ラストランの記念運転は豊橋～豊川という短距離での走行。乗車時間は極めて短いのですが、全車指定席の列車になります。車両は登場塗装に戻されたものを使用し、記念のヘッドマークも付けています。
今回座席指定されたのはロングシート部分。指定席車両となる快速はクロスシートを使うことが多く、ロングシート部分を指定されるというのは珍しいです。

そんな短距離の「さよなら列車」なのですが、乗車中に乗車証明書が配布されました。しかも運転日と運転区間が印刷されており、乗車した列車でしかもらえないというものです。

豊川で若干滞在後、豊橋行きの119系で戻りました。
当初は旧型国電を置き換える存在として批判されていた119系ですが、次第に飯田線の主として定着してきました。長い間お疲れさまでした。