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「周遊きっぷ」が販売終了、一方で北海道関連のフリーきっぷが新しく発売に。

JRグループ共同で発売していたフリー切符である「周遊きっぷ」ですが、3/31をもって発売終了になります。
http://www.jreast.co.jp/press/2012/20130209.pdf
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1302/15/news093.html

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130215/biz13021518190019-n1.htm
http://www.tetsudo.com/news/793/

周遊きっぷは国鉄時代から発売されていた「周遊券」が元になった切符になります。周遊券は全国各地に設定されており、フリーきっぷの先駆けともいえる乗車券でした。

周遊きっぷは2割引きとなる往復部分と指定地内で乗り降り自由なゾーン券の2つで構成されます。ゾーン券は5日間乗り放題となります。有効期間は周遊券時代より短くなりましたが、往復の乗車区間の自由度が高くなっているというのが特徴でした。

ですが、周遊きっぷの発券が面倒だったことや東海道新幹線を利用すると5%引きと往復の割引率が少なくなくなってしまうこと、また九州ゾーンでは九州新幹線が開業した後も使えなかったことなどもあり、使いづらい面もありました。新幹線はJRグループの「看板」ともいえる存在ですので、それが使いづらいというのはかなり大きかったと思われます。

一方で北海道に向かう際に使う分には使い勝手が良かったのも確かです。私が使ったのも北海道関連のゾーン券だけでしたね。実際に最後まで残ったゾーンの多くは北海道関連でした。
首都圏対北海道向けは4月から北海道全線に乗れる「北海道全線フリーきっぷ」と道南エリアに乗れる「みなみ北海道フリーきっぷ」が発売されます。
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130215-4-2.pdf
かつて存在した「ぐるり北海道フリーきっぷ」を復活させたような形になりますが、往復で北斗星やカシオペアが使えない、有効期間が往復を含むので「あけぼの」「はまなす」を使うと損をするなど若干の使いづらさが残ります。
ともあれ、この形で北海道へ行く際のフリーきっぷが残ったのは良いことかと思います。本領発揮は北海道新幹線新函館開業後になるでしょうが。

可部線一部区間の復活が動き始めます。


以前から復活の動きがあった可部線の可部~河戸間ですが、広島市とJR西日本の間で合意が結ばれました。


http://www.tetsudo.com/news/790/
http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/02/page_3211.html
http://www.westjr.co.jp/press/article/items/130204_00_kabe.pdf

可部線は長らく横川~三段峡を結ぶ路線として運行されていましたが、2003年に可部~三段峡間が廃線になっています。一方で可部駅からしばらくは市街地が続いており、そこまでを復活・電化する動きがありました。踏切の扱いをめぐってもめていたのですが、ようやく決着がついたようで今回の発表となったようです。

計画では可部駅から1.6km延伸し、2駅設置する予定になっています。廃線を復活させる形になるので用地の買収による遅れは発生せず、2015年春には復活する見込みです。恐らく開業時期は北陸新幹線の長野~金沢間と同時になるでしょう。

今回は広島近郊の住宅地という特殊事情があったとはいえ、一度廃線になった路線が復活するというのは珍しいです。この流れが今後どのような影響を与えるのか気になるところです。