Skip to content

神戸電鉄粟生線が存続へ

存廃が議論されていた神戸電鉄粟生線ですが、兵庫県や神戸市の支援により存続されることが発表されました。
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001202080005
この支援策は神戸電鉄側の経営努力を前提にして5年間40億円を貸し付けるものになります。神戸電鉄側は利息負担の軽減が図られることになり、同時に人件費削減や沿線自治体との協力によるイベント開催などが行われます。

神戸電鉄粟生線は神戸市中心部と三木・小野・粟生を結ぶ路線として開業しました。政令指定都市に直結する路線であることから、沿線は住宅が発達しており通勤客の利用が中心になっています。一方、道路の整備や加古川線の電化などといった要素があり利用客は減少傾向にあります。神戸電鉄はトンネル掘削技術が未熟なころに開業したので高速運転ができず、そのため利用客が減少しているところが大きいです。

三田方面は神戸市中心部へ高速で結ぶ北神急行線があることから利用が多いのですが、粟生線側は神戸電鉄ルートしかないので鉄道で行こうとすると大幅に時間がかかってしまいます。

ですが、沿線から神戸や大阪へ通勤する人も多く、ラッシュ時は大量輸送ができる鉄道が求められるのも確かです。単行のレールバスしか走らない三木鉄道や北条鉄道などとは事情が異なります。今回の運営補助により神戸電鉄側の負担は減りますが、これからは速達性の向上などの施策が必要ですし、それを行えばバスや自動車を利用している人も戻るのではと考えられます。

とりあえず補助金は5年間となりますが、今後存続ができるかどうかは神戸電鉄の腕にかかっていることでしょう。