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SUGOCAのポイントサービスとICOCAとの相互利用の開始

JR九州のICカード「SUGOCA」に関する話題が2件発表されました。

まずは2010年2月に導入されるポイントサービスについて。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091125-OYT1T00032.htm
http://www.tetsudo.com/news/471/

100円乗車ごとに1ポイント付与されるもので、ポイントを運賃にできたり物販の際に使えたりするようにするものです。
JRでは九州が初とのことで、今後様々なICカードに適用されるのかどうかが見ものです。

次いで2011年春に開始予定のICOCAとの相互利用について。
http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174590_799.html
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200911250088a.nwc
http://www.tetsudo.com/news/470/

SUGOCAは既に来年春から西鉄の「nimoca」、福岡市営地下鉄の「はやかけん」、JR東日本の「Suica」との相互利用開始が発表されています。ICOCAと相互利用できるようになると一気に利用範囲が広がります。

小倉・博多でJR西日本が運営する山陽新幹線と接続することから、EX-ICとの連携で利便性が一気に高まるものと考えられます。

さらに、JR西日本が運営する山口県エリア(とはいっても下関付近だけでしょうが)へのエリア拡大も視野に入ってきます。こちらは西日本・九州両社の協力次第でしょうが…。

将来的にはJR東海の「TOICA」との相互利用も期待したいところですね。

東海道新幹線で300km/h運転へ

東海道新幹線の最高速度を270km/hから300km/hに引き上げるとのことです。11/19の講演でJR東海の葛西会長が表明されました。
http://www.asahi.com/national/update/1119/NGY200911190011.html

東海道新幹線は最初にできた新幹線で、カーブなどの線路条件が他の路線に比べて高速運転に適しておらず、高速化の障害となっていました。山陽区間で300km/h運転を行う500系のぞみが投入された時も東海道区間は最高速度270km/hのままでしたし、カーブで高速が出せるN700系が投入された時も最高速度はあくまで270km/hのままという状態でした。

今回の講演で出た構想によると、最高時速を300km/hにするほか、カーブ区間では280km/hまで引き上げるとのことです。それにより、東京~新大阪間が現在の2時間25分から数分短縮されることになります。しかも車両がN700系に統一されたときに実現するとのことですから、実現はそう遠くない将来でしょう。一方でこのことは300系や700系が早い時期にN700系に置き換えられるということも意味しますが。

東京~大阪間にはリニアの建設計画もありますが、東京~名古屋間の開業が2025年、名古屋~大阪の開業が2045年の予定とまだまだ先の話です。それまでは現行の東海道新幹線でやっていく必要があり、このような高速化の構想が出てきたのでしょう。

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11/14 尾久ふれあい鉄道フェスティバル

11/14は尾久総合車両センターで開かれた「ふれあい鉄道フェスティバル」に行ってきました。このイベントは毎年開かれているもので、JR東日本の中でも特徴的な車両が集まるのですが、なかなか予定が合わない状態が続いていました。ですが、今年は予定が合ったので行ってきました。

「ふれあい鉄道フェスティバル」に展示されていたE655系
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伊賀鉄道新車デビューイベントが12/20に開催

以前も紹介した伊賀鉄道の新車(元東急1000系)ですが、12/20にデビューイベントを開くとのことです。
http://news.walkerplus.com/2009/1113/25/

860系2編成に続く「忍者塗装」となり、側面にも忍者の塗装が施されます。

12/20にデビューイベントが開かれるとのことで、その後営業運転開始となると予想されます。「忍者電車」としての話題性に加え、新車としての快適性も兼ね備えることで沿線住民に親しまれた存在となるでしょう。

この車両の営業運転開始が待ち遠しいです。これによってどの車両が廃車になるか、またこれに続く編成がいつ登場するのかというのにも注目でしょう。

E5系新青森行新幹線は「はやて」にはならないそうです。

東北新幹線の新青森延伸とE5系投入により、「はやて」の名称を変更することが検討されているそうです。
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200911120402.html

「はやて」は東京~八戸開業時に八戸行の列車の名称として名づけられました。「E5系には公募で新しい名称を付ける」とのことなので、E2系使用列車は「はやて」、E5系使用列車は新しい名称を付けるという方向性が考えられます。

新しい列車名は何になるのでしょうか。かつて上野~青森間を走る特急に付けられていた「はつかり」「みちのく」あたりになるのでしょうか?それともまったく新しい名称になるのでしょうか?

また、「はやて」という名称にはスピード感がありますので、札幌開業時にでも復活して欲しいところです。

東京メトロと都営地下鉄が経営統合へ

東京には「東京メトロ(旧営団地下鉄)」と「東京都交通局(都営地下鉄)」の2つの地下鉄が存在します。この2つは運賃制度などが大きく異なるのですが、経営統合に向けての話が進展中とのことです。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091111-OYT1T01228.htm

経営統合を行うことによって経営効率の向上が期待されます。また、利用者にとっても運賃が一元化されることで利便性が高まる可能性があるとしています。

ただ、経営統合を行った阪急と阪神の運賃体系が別であることから、運賃一元化が見送りになる可能性もあります。

また、経営統合にあたっては欠損金や組織形態の違いなどの問題もあるとのことです。東京メトロが黒字なのに対し、都営地下鉄は赤字続きで2006年度にようやく黒字を計上したという経緯があります。この差をどう埋められるのかが課題でしょう。

最終的に、
・運賃が一元化されるのか
・メトロ線と都営線の接続が便利になるのか
・車両の管理をどうするのか
・東京都交通局の赤字・欠損金をどうするのか
・どのような形態で統合されるのか
・そもそも、経営統合が行われるのか
といったことが問題になってくるでしょう。

鉄道博物館で見かけた「NEトレイン」

11/5はTeppa倶楽部のカード更新のために鉄道博物館へ。すると、こんな車両が博物館横を走っているのを見かけました。
NEトレイン

この車両はJR東日本が非電化区間のCO2削減のための開発を行うための試験車両、「NEトレイン」です。まずハイブリッド車「キヤE991系」として製造され、成果が小海線で運行されている「キハE200」に反映されています。その後、燃料電池車「クモヤE995」に改造され、「架線なしで走行できる電車」の実現を目指し試験が進められてきました。

そして、今度はパンタグラフの設置を行い架線から充電を行う蓄電池車として改造を受け、「スマート電池くん」という愛称も付きました。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945707/news/20091030-OYT1T00007.htm
http://www.jreast.co.jp/press/2009/20091005.pdf

今回は大宮総合車両センターと鉄道博物館の間を往復していたようで、何度もその走る姿を見ることができました。

鉄道博物館前を出発する「NEトレイン」

ちなみに、形式が「クモヤE911」になっているという情報もありましたが、今回見た限りでは「クモヤE995」のままでした。
NEトレイン側面


鉄道は自動車や航空機に比べCO2排出量が少ない乗り物と言われます。ですが、非電化区間ではトラックやバスと同じディーゼルエンジンを使って運行されており、電気を使う電車に比べCO2排出量が多くなってしまいます。このため、ハイブリッド・燃料電池・蓄電池といった様々な方式のエンジンがテストされています。

既にJR東日本では今後リゾート車両にハイブリッド車を導入することを発表していますし、JR北海道でもハイブリッド車の開発が進められています。また、車両が小さく運行距離が通常鉄道より短いLRTでは、架線の維持費用削減や架線をなくすことによる景観美化のために燃料電池車や蓄電池車の導入が積極的に行われることになるでしょう。