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MUE-Train

 JR東日本で、「MUE-Train」という試験用の車両が登場します。
http://www.hobidas.com/news/article/90790.html
http://www.jreast.co.jp/press/2008/20081004.pdf

 この試験用車両は京浜東北線で走行していた209系を改造した7両編成となっており、各号車ごとに様々な装備がされています。

大きく分類すると、
・車両の性能向上に関する開発
・次世代車両制御システムの開発
・営業用車両を用いた地上設備の状態監視用機器の開発
に分けられます。

実験内容を詳しく見てみると、性能を向上させつつ安全性も高めるという方向性が感じられます。

 試験は11月から宇都宮線などで行われる予定です。2009年までは性能向上試験がメインとなり、2010年以降は制御システムの開発がメインとなります。2011年以降まで試験が行われることから、結果をフィードバックした新形式車は2011~2013年頃に登場すると考えられます。

 今後JR東日本の在来線では山手線へのホームドア設置や羽越本線高速化などが行われる予定です。
 山手線のホームドア設置では6ドア車の4ドア化やホームドアが閉まる速度の調整から性能の向上が求められ、またホームドアの場所にきちんと停車する必要から制御システムの開発が必要になってきます。このことから、山手線にはMUE-Trainの結果をフィードバックした新車を投入し、ホームドア設置に備えることになるでしょう。
 また、羽越本線高速化では他の路線に新型車両を投入し、発生した車両を羽越本線に転用、新潟駅で上越新幹線と同一ホームで連絡する予定になっています。恐らく常磐線にMUE-Trainの結果をフィードバックした特急型車両を投入し、羽越本線に651系やE653系を投入することになるでしょう。

 実験結果がどうなるかが楽しみです。JR東日本の在来線試験車両は最終的に尻すぼみすることが多いですから…。