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今日限りで三木鉄道と島原鉄道の南半分が廃止になります

 今日限りで三木鉄道と島原鉄道の島原外港~加津佐間が廃止となります。

三木鉄道
三木鉄道


 三木鉄道は加古川線の厄神と三木を結ぶ路線です。もともと三木市内で最初に開業した路線なのですが、神戸と直結する神戸電鉄線が開業したことにより、乗客が減っていきました。戦前は私鉄路線で戦争中に国鉄となりその後第三セクター化され三木鉄道となった路線で、車両数を極限まで抑えるなどの合理化を進めていました。そんな中、三木市長選挙で三木鉄道の今後が争われ、廃止賛成派が当選したことにより、一気に廃止へと向かうことになりました。
 神戸中心部へは神戸電鉄の方が圧倒的に利便性が高く、厄神→加古川と経由して新快速に乗るよりも自動車で西明石or明石まで出て駅前駐車場に停めた方が方が手っ取り早い上に新幹線も利用できるという状況では、三木鉄道が活性化する要因は少なかったでしょう。このあたりが神戸電鉄を利用する人や新快速に乗る人も利用しやすい(あまり迂回にならない)北条鉄道との差になったものと考えられます。
 既に三木鉄道のオフィシャルページは消去されているようですし、Google Mapで「三木駅」を検索しても三木鉄道ではなく神戸電鉄の三木駅に行ってしまいます。
 廃止後はバスが走行しますが、神戸電鉄恵比須駅まで乗り入れることで、鉄道時代よりも利便性が高くなります。三木鉄道沿線から神戸中心部への利便性が圧倒的に高くなるわけです。鉄道では三木駅から先は線路を敷設しないと行けない(DMVができれば別ですが)訳ですから、バスの方がこの地域には適しているといえるでしょう。

参考ページ:
wikipedia 三木鉄道三木線

最終日の模様について記載したブログ:
おっきーの○鉄日記 さよなら三木鉄道5

島原鉄道

島原鉄道

 島原鉄道は諫早~島原外港~加津佐を走る路線です。今回は島原外港~加津佐間が廃線となります。島原鉄道はその名の通り島原半島を海沿いに走る路線で、島原半島を半周以上します。しかし、その特性からどうしても終点付近では諫早駅からバスを利用した方が速くなってしまう上に、諫早以外では他の鉄道線と接続しておらず諫早を離れるほどどうしても乗客が少なくなってしまうという問題がありました。
 この路線では旧型気動車の生き残りとして知られていた「キハ20」も今日を以て運転終了となります。最後には2両が国鉄標準色となり、平日は島原~南島原間を、土休日は全線を2両編成で走行していました。それ以外にも島原鉄道標準色やトロッコ列車に合わせた色の車両などのバリエーションがありました。

島原鉄道キハ20

 キハ20は元々国鉄→JRの車両で、それを島原鉄道が譲り受けたり自前で新造したりしたものですが、既に本家のJRでは山岳路線用のキハ52のみが現存しており、平坦路線用でエンジンが1台しかないキハ20の存在はかなり貴重なものとなっていました。

 今後、島原鉄道は諫早~島原外港が残ることになります。この区間は乗客もそこそこおり、以前よりも合理的な経営が期待されます。

関連ページ:
島原鉄道公式ページ

最終日の模様について記載したブログ:
全国鉄道乗車の駅撮り撮影旅 島原鉄道南線最終日 キハ20形最終運転 携帯速報☆ その13 加津佐駅最終出発列車」(それ以外にも最終日の模様がその1~その13まであります)

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